Takuya A's Beer Collection
Takuya A's Beer Collection

一日の終わりに、寛ぎながらグラス片手にビールを嗜む。
今日も一日お疲れさまでした、無事平和に過ごせたことに感謝する。

書籍

北原康行 著『日本酒テイスティング カップ酒の逆襲編』


2022/6/7

一読済。前著同様、日本酒 “カップ酒” をテイスティングしながら “エリアとタイプ” で味の傾向を分析&考察している。近年の日本酒業界の変化を伺わせる内容で、”カップ酒” で全国の銘酒が愉しめる事に衝撃を受けた???

以下、参考抜粋:

P.40
なお、前作で書いたようにテイスティングはワイングラスで行うのが基本ですが、カップ酒に関しては、買ったその場で飲み切るのが一般的なので、あえてカップのままでテイスティングしています。
筒状のグラスは、空気がダイレクトに入ってくるため、香りが出やすい。そのぶん、ワイングラスに比べると持続性に乏しくなるので、急いで香りをとるようにしましょう。味わいについては、口にあたるガラスに厚みがあるぶん、薄いワイングラスで飲むよりパワフルに感じられるはずです。

P.42
どちらも非常に人気のあるメジャー銘酒ですが、こんな銘酒がカップ酒で楽しめるなんて、いい時代になったものです。

P.63
せっかくビールの話題が出たので、SSIの座標軸で分類してみましょう。ビールに詳しい人なら、これで日本酒のイメージがわくかもしれないので。
アサヒスーパードライは、どう考えても左下の爽酒です。キリン一番搾りやヱビスは、そこそこコクもあるので、右下の醇酒。サントリーのザ・プレミアム・モルツはけっこう香り高いので左上の薫酒でしょう。キリンラガーは苦味が特徴ですが、爽快さやコクもあるので爽醇酒(爽酒と醇酒を分ける縦軸の上)あたりでしょうか。
黒ビールはイメージとして、右上の熟酒に入る感じです。熟成されてはいないけれども、味わいがふくよかでリッチ、香りも高いからです。
ひょっとすると、ビールの好みからの連想で、自分好みの日本酒を見つけるという方法もアリかもしれませんね。

P.81
いつの間にかカップ酒は「おじさんの飲むもの」というイメージになってしまいましたが、近年の地酒カップの充実を見るに、いつカップ酒ブームがきてもおかしくない、と私は考えています。そのポテンシャルを考えると、再び「お洒落な商品」に返り咲く可能性は高い。特に、量を飲まない若者や、女性におすすめしたい。

P.136
スパークリング日本酒では、むしろ表情の変化を楽しみたい。抜栓したばかりのときは、泡立ちを味わう。泡が消えたあとは、お米のおいしさをじっくり味わう。泡があるときもないときも、ずっと楽しめるお酒なのです。風味がやさしいので、飲み飽きしない。料理なしにこれだけでも飲めそうな感じです。
泡が消えると、普通においしいにごり酒として楽しめます。炭酸がないとテクスチャーが変わり、もっと甘く感じられます。旨味も強く感じられるようになる。その表情の変化を楽しんでほしい。一粒で二度おいしいお酒なのです。

北原康行 著『日本酒テイスティング カップ酒の逆襲編』 https://amzn.to/3zpdnCa

https://twitter.com/akashi_takuya/status/1534035670317969408

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