増田 晶文 著『うまい日本酒をつくる人たち: 酒屋万流』

2022/11/6
読了。日本全国の著名な蔵元を訪ね歩いた際の体験と共に蔵元杜氏の言葉が綴られている。著者と杜氏の日本酒に対する深い想いが読み取れる内容で大変興味深く、本書で紹介された “うまい日本酒” が吞みたくなった🍶😌📖
P.9
甑 – Wikipedia
酒造りの道具・・・甑(こしき) | 清酒 桂月 土佐酒造株式会社
P.17
新政酒造株式会社オフィシャルサイト
P.31
「酒は作品、音楽や文学と同じなんです。ならばアルバムジャケットや装丁にまできちんと気を配り、作品性をアピールするのは当然でしょう」
P.38
童蒙酒造記 – Wikipedia
童蒙酒造記・寒元造様極意伝 日本農書全集第51巻農産加工 2 月報付(佐藤常雄 ほか編) / 古本、中古本、古書籍の通販は「日本の古本屋」
P.41
うまい日本酒はどこにある? | 草思社
P.43
仏炎苞 – 世界の花だより
花の季節の前奏曲、カタクリの花が咲く山へ – 今、おすすめの山 / Yamakei Online
P.46
「酒は量を吞むものじゃありません。これは、本来は神様に捧げるもの。おすそわけの分を少しだけ、じっくりと愉しんで吞んでください」
P.49
池月酒造ホームページ
P.52
「超軟水は、コーヒーやお茶をいれたら香りや酸味がとっても引き立つんです。僕の目指す酒にとってはありがたい性質です」
P.69
「ライバルなんて思いつかないですね。他人や周囲が何をしようと気になりません」
P.73
丹沢山 | kawanishiya
P.80-81
「うまい純米酒 の燗酒は六十度くらいまであげてください」
「おお、飛び切り燗より温めるんですね、かなり熱めだ」
飛び切り燗は五十五度あたりの温度をいう。ここから一段、五度下がれば「熱燗」、以下五度前後きざみに「上燗」「ぬる燗」「人肌燗」ときて三十二度ほどで「日向燗」となる。酷暑の昨今、エアコンのきかない部屋に一升瓶を放置していたら、自ずと日向燗くらいになるだろうが、火にかけない場合はあくまで冷や酒(常温)と認識したい。
冷や酒から冷酒にしていくと、十五度前後の「涼冷え」、十度の「花冷え」、五度で「雪冷え」とつづく。かような日本人の優雅な感性、美意識こそ長く伝えていきたい。
P.82
「燗酒は温度変化を楽しむには最高の呑み方です。最初の温度をキープする必要なんてありません。ちゃんと醸した純米酒の燗酒は、何度になっても、やわらかさとふくらみを失いませんからね」
P.84
燗酒の酔態はまったく違う。「顔に赤みがさし、大の字になり、実にしあわせそうな表情で眠ります」
P.89
関谷醸造株式会社 公式サイト
ほうらいせんネットショップ / 蓬莱泉 純米大吟醸 空
P.101
上原 浩 著『純米酒を極める (知恵の森文庫)』
https://twitter.com/akashi_takuya/status/1371798049006055424
P.125
北雪酒造|佐渡島から世界へ羽ばたく 日本酒 HOKUSETSU
P.126
Nobu Global » Nobu Restaurants
松久信幸さん/「NOBU」「MATSUHISA」オーナー – 現地情報誌ライトハウス
NOBU 松久信幸のレストランはなぜ世界で受け入れられるのか | HBR.org翻訳リーダーシップ記事(1/3)|DIAMOND ハーバード・ビジネス・レビュー
P.129
遠心分離|佐渡島から世界へ羽ばたく 日本酒 HOKUSETSU
現役蔵人が語る。話題の遠心分離機、その特徴とは? | 日本酒専門WEBメディア「SAKETIMES」
P.144
「過去なんてどうだっていいんです。それより今と未来のことを語りましょうよ」
私が唱える日本酒の理想郷は「酒屋万流(さかやばんりゅう)」だ。
日本酒の世界で、百花繚乱し、諸子百家がならぶことを願っている。
いろんな蔵がさまざまな個性たっぷりの酒を醸し、呑み手は各自それらを愉しむ。
酒屋万流は、この本で批判の的となった酒をもそっくり包み込む。もちろん、文化に対する考え、性別や年代、蔵の立場の違いなどを踏まえてのことだ。
「うまい酒があればしあわせ。酒呑み同士、ごちゃごちゃいわんと愉しくいきましょ」
てな、感じだとご理解いただきたい。
P.147
日本酒原価酒蔵|日本酒の会
P.158
上方日本酒ワールド2020 公式サイト – 名店と銘醸蔵が集う、夢の日本酒屋台、今年も開催!2020年4月18日・19日湊町リバープレイスにて!
P.161
會津の酒 末廣
P.175
什の掟―じゅうのおきて(ならぬことはならぬものです) | 會津藩校 日新館―会津藩・白虎隊の学び舎
P.177
ベンチャーウイスキー – Wikipedia
秩父蒸溜所 | WHISKY Magazine Japan
P.181
ウイスキーの香りの源
「あらばしり」「中取り」「責め」、同じ仕込みタンクでも変わる味わい【専門用語を知って日本酒をもっと楽しく!】 | 日本酒専門WEBメディア「SAKETIMES」
カットで変わるスピリッツの香味【前半/全2回】 | WHISKY Magazine Japan
カットで変わるスピリッツの香味【後半/全2回】 | WHISKY Magazine Japan
P.187
トップページ | Far Yeast Brewing(ファーイーストブルーイング)
馨和 KAGUA | Far Yeast Brewing(ファーイーストブルーイング)
P.197
美吉野醸造株式会社
花巴 水酛純米 生酒Hanatomoe Mizumoto JunmaiMuroka Nama – 美吉野醸造株式会社
木戸泉酒造 〜自然醸造による「旨き良き酒」造り〜
純米生アフス 500ml | 木戸泉酒造 〜自然醸造による「旨き良き酒」造り〜
向井酒造
向井酒造株式会社|伊根満開・京の春|日本酒、京都の地酒の通販|日本酒市場
P.211
海老沢 泰久 著『美味礼讃 (文春文庫)』 @amazon
P.213
木戸泉の取り組みは「キドイズム」というべきものだ。五代目は祖父、父と受け継がれた製法を実直に守ってアフスや他の酒を醸している。五代目は古びたアルバムをとりだしてきた。そこには坂口謹一郎先生の、手ずからしたためたハガキや封書が貼られている。私は眼を見開き、食い入った。(中略)
——いにしえの なだのうまさけ きみにより太平洋に うつりしきはや
五代目蔵元が指さすのは、万年筆のインクが少し薄くなったハガキ、そこにこの歌が記されている。
「アフスの完成を誰よりも喜んでくださったのが、祖父と深い付き合いのあった坂口先生でした。アフス第一号を呑んで、先生がさっそく吟じてくださったものです。」
http://lovefami.s1008.xrea.com/wp/?p=9789
P.217
坂口先生は濃厚多酸のアフスがとっても気に入ったらしく次の一首も詠んだ。
——奇しき酒 つくりいたして ひのもと うまさけの巾 いやひろげませ
この歌を挟んで荘司と私は眼をあわせた。互いに口元がゆるむ。いわずもがな、さすがに坂口先生はわかってらっしゃる。アフスに酒屋万流をみてとり、日本にうまい酒の幅がひろまることを期待していた。
P.218
——このよならぬ あぢよかほりよ 君がかみし ひのもと一の ふるさけぞこれ
P.223
いっぽん!!~しあわせの日本酒~ (全3巻) Kindle版
「いっぽん!! ~しあわせの日本酒~」に登場した日本酒 : 長野県内外の美味しい“いっぽん(日本酒)”記録帳
P.235
天恵の美酒 大信州
P.251
司馬 遼太郎 著『アメリカ素描 (新潮文庫)』@amazon
P.261
日本酒はどこへいく?
実のところ私の心うちでは楽観と悲観が交互しているのだけれど、弱気が勝りそうなときこそ「酒屋万流」の旗をを掲げたい。つまるところ、日本酒はどれも愛おしい。いろんな蔵や酒の魅力が百花繚乱してこそ、と強く念じている。
では今宵もうまい酒をちくとやりましょう。
増田 晶文 著『うまい日本酒をつくる人たち: 酒屋万流』https://amzn.to/3FOq3pE
https://twitter.com/akashi_takuya/status/1589128199254208512